kintone(キントーン)のベンダー登録とITツール登録のポイント、なないろバックオフィス

2025年6月、当事務所および提携先である行政書士藤原七海事務所(あわせて、なないろバックオフィス)にてご支援させていただいた、kintone(キントーン)パートナー事業者様のベンダー登録およびITツール登録が無事完了いたしました。 受任からわずか数営業日で、2名体制にて集中的に採択に向けた戦略を策定し、機能説明資料および価格説明資料を完成。kintoneライトコース・スタンダードコース・ワイドコースの3本すべてが、差戻しなしの1発採択となりました

kintoneのベンダー登録ならなないろバックオフィス

なないろバックオフィスより提供したサービス

  1. 機能説明資料の作成(pdf)
  2. 価格説明資料の作成(pdf)
  3. IT導入支援事業者登録及びITツール登録の電子申請画面で、わかりにく部分やとくに間違えやすい部分をエクセルでご案内

freee会計のベンダー登録の実績
kintone登録の実績

kintone(キントーン)でのベンダー登録のポイント

kintoneはLark同様の適用範囲、応用範囲の広い汎用的なソフトウェアです。 kintoneが適用可能なプロセスとしては、共通プロセス-05(総務・人事・給与・労務他)を筆頭に、共通プロセス-01(顧客対応・販売支援)、共通プロセス-03(供給・在庫・物流)、汎用プロセス-07(汎用・自動化・分析ツール)など複数の選択肢があります。

なないろバックオフィスでは、6月下旬という時間の限られたタイミングで本件を受任し、1回で採択されることが重要だったため、価格の観点からも1プロセスでの登録が適切であると判断しました(2年分の費用でも150万円未満となるため)。また、競合他社の登録事例も総合的に考慮し、差戻しリスクが最も低く、1発での採択が見込まれる「共通プロセス-05」を選定、それに沿った機能説明資料を作成しました。

なお、kintoneの場合「汎用プロセス-07」も内容的には適合しやすいプロセスですが、「汎用プロセス」のみを保有するITツールは単独での交付申請ができないという制約があるため、なないろバックオフィスでは、他プロセスで登録可能な場合には、原則として選択肢から除外しています。

IT導入補助金のプロセス
また、kintoneは契約とライセンスが1対1で対応した価格体系で、ライセンス販売がありません。 申請画面と価格説明資料ではそれぞれを分かりやすく価格の体系を記載し、内容を整合させる必要があります。 下記は「標準価格」と「ライセンス価格」に関するフローチャートです。

freee会計のライセンス家格フローチャート

kintoneはカスタマイズソフトウェアの登録が可能

会計系ソフトウェアであるマネーフォワードクラウドやfreeeとは異なり、kintoneはカスタマイズの自由度が高く、幅広い用途に対応できるのが大きな特徴です。 そのため、ベンダーであるサイボウズ本体ではなく、各地のパートナー代理店が、それぞれ独自にカスタマイズしたkintoneを「パッケージソフトウェア」として販売しています。これらは、IT導入補助金のベンダー登録実績もあります。 以下に、2025年における各代理店の登録事例を紹介します。

  • ・在庫管理システム on kintone
  • ・士業グロースクラウドCS/司法書士・税理士kintone
  • ・顧客管理(CRM)・営業支援(SFA)システム on kintone
  • ・営業活動パッケージ on kintone
ソフトウェアのカスタマイズには、IT導入補助金のカテゴリー6(導入設定)を使って対応できる場合もあります。ただし、「導入するITツールに比べて、カスタマイズなどの役務費が極端に高くならないこと」というルールが、ITツール登録の要件として定められています。そのため、カスタマイズに多くの工数や費用がかかる場合は、カテゴリー6(導入設定)としての登録が難しくなる可能性があります。

もちろん、ソフトウェア本体についても、「価格が著しく高額である場合は、本補助事業の趣旨・目的から不適当な申請であるとみなし、ITツール登録の対象外とする場合がある」と、ITツール登録要領に明記されています。この点には十分な注意が必要です。なないろバックオフィスでは、価格の妥当性を事務局にしっかり説明するという方針のもと、kintoneのカスタマイズソフトウェアの申請も積極的に支援しております。

まとめ

kintoneのベンダー登録とITツール登録には、行政庁に対する申請書類の作成を専門とする行政書士としての知見に加えて、深いITやシステムに関する知見と経験が必要です。 筆者は、ソフトウェアエンジニア経験が豊富で、かつ、基本情報技術者資格も有する行政書士として、IT事業者が安心・確実に IT支援事業者登録(ベンダー登録)とツール登録をできるよう相談に応じています。

当行政書士事務所は、kintone以外にもよく似たLarkそれに大手の主要なソフトウェアの代理店としての登録実績が多数ある他、新規開発のシステムのベンダー登録実績もあります。 加えて当事務所では、IT事業者様により上質なサービスを提供すべく 提携先の応用情報技術者を有する行政書士とともに、単独受任時と変わらない報酬での共同受任にも応じています。

「はじめてで不安」、「自分でやってみたけど何度も事務局から差戻しされて困ってる」――そんな方こそ、ぜひ一度ご相談ください。LINEやお問い合わせフォーム、お電話から、いつでもお気軽にご連絡いただけます(無料です)。安心してお任せいただけるパートナーとして、しっかりとサポートいたします。

提携先:行政書士藤原七海事務所

ベンダー登録の報酬:

マネーフォワードクラウド、freee会計、Lark、MS365、kintoneの場合:

プラン報酬額(税抜き表示)
IT導入支援事業者登録+ITツール登録
(1ツール分込み)
75,000円
不採択の場合は全額返金

自社開発ツールの場合:

プラン報酬額(税抜き表示)
IT導入支援事業者登録+ITツール登録
(1ツール分込み)
100,000円
不採択の場合は全額返金

IT導入補助金の報酬:

プラン報酬額(税抜き表示)
IT導入補助金申請(1件)着手金:30,000円
成功報酬:採択金額の10%

参考法令・資料

  1. IT導入補助金 2025 IT導入支援事業者登録要領
  2. IT導入補助金 2025 インボイス枠(インボイス対応類型)
  3. IT導入補助金 2025 IT導入支援事業者登録の手引き
  4. IT導入補助金 2025 ITツール登録要領
  5. IT導入補助金 2025 ITツール登録の手引き
  6. IT導入補助金 2025 ITツール登録申請にあたっての重点確認事項

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Yohei Komori

行政書士
基本情報技術者
J.S.A. ワインエキスパート
古森洋平 Yohei Komori

080-6521-1647

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