総会議事録の翻訳(日英)|行政書士が対応【全国】

総会議事録の翻訳(日英)|対外説明に耐える形で作成

【2026年2月24日更新】

総会議事録(株主総会議事録/社員総会議事録)は、会社の意思決定を公式に記録する重要文書です。海外の取引先・投資家・金融機関・親会社(海外本社)など、社外の第三者に対して説明責任が生じる局面では、議事録は「会社として何を決定したのか」を裏付ける主要資料として参照されます。

とりわけ、資本政策、役員交代、重要契約、組織再編、定款変更、種類株式など、利害関係が大きいテーマほど、意思決定の経緯と承認の有無を確認されることが多いです。口頭説明のみで足りないケースもあり、議事録とその英訳が適切であるか否かが、相手方の理解と社内審査の進行に影響します。

議事録の英訳・翻訳は「英語として自然に訳す」だけでは足りないことが少なくありません。対外説明の読み手は、日本の会社法、機関設計、議事運営の慣行を共有していないことが多く、わずかな曖昧さや用語の揺れ、別紙・添付の不足が、誤解・照会・追加資料要求の起点になります。結果として、交渉や審査の進行が滞ることがあります。

本記事では、議事録英訳で重視すべきポイント、誤解を抑えるための設計、依頼時に共有いただくと円滑な情報を、行政書士が解説します。

1. 議事録の要約で求められる品質

英訳された総会議事録を読む相手は、日本の会社法、機関設計、議事運営の慣行を前提に読まないケースが一般的です。そのため、原文では定型として通用する省略や慣用表現が、英訳では誤解の起点になり得ます。

たとえば「定款の定めに従い…」「議長は…」「異議なく承認された」といった定型句は、日本語では自然に理解される一方、英語では「何が、どの手続で、どのように成立したのか」が明確に伝わらないことがあります。

対外説明で求められるのは、少なくとも次の3点が読み取れることです。

  • 何が決議されたか(決議内容の特定)
  • なぜ有効といえるか(成立要件・手続の確認)
  • 誤解の余地が残らないか(用語・文脈・参照関係の整備)

原文が述べている内容を、誤解が生じにくい表現・体裁に落とし込み、解釈の幅を不必要に広げない状態にすることがポイントです。

なお、対外説明の用途では読み手の理解を助けるために、英語としての自然さ(読みやすさ)も一定程度は考慮します。ただし、議事録は会社の意思決定を証明する文書であり、訳文の本質は「読みやすい英語」であることではなく、日本の会社法および原文が持つ法的意味合いを正確に保持し、同一の事実・手続・決議内容として成立する形で再現することにあります。

2. 総会議事録の英訳・翻訳が求められる典型シーン

総会議事録の英訳が必要となる場面は幅広いですが、対外説明で特に多いのは次のケースです。

  • 海外投資家への説明(資金調達・DD資料として)
  • 海外親会社・海外本社への意思決定報告
  • 重要契約締結前の取引先確認(権限・承認の有無)
  • 金融機関の与信審査・融資審査
  • M&A・事業譲渡・組織再編に伴う承認の証明
  • 役員交代、代表者変更の根拠資料
  • 定款変更、株式関連(譲渡制限、種類株式等)の承認確認

これらの場面では、議事録英訳は相手方の判断材料として位置付けられます。したがって、短時間で確認できる体裁と、誤解が生じにくい用語・表現となっていることが重要です。

3. 対外説明向け英訳での優先事項

議事録の英訳・翻訳で最も避けたいのは、決議内容が読み手の理解において別の意味で解釈されることです。とくに次の決議は、誤解が審査・交渉に影響しやすい領域です。

3-1. 役員選任・解任、代表者の選定

誰がどの役職に就くのか、代表権者が誰かは、取引先・投資家が最も重視します。英訳が曖昧だと、署名権限や意思決定権限の確認が完結せず、追加照会の原因になります。また、氏名の表記揺れは別人と誤認される可能性を高めるため、表記統一が不可欠です。

3-2. 定款変更

定款変更は会社のルール自体を変更する決議です。変更内容が別紙参照で特定される場合、本文のみの英訳では読み手が内容を把握できません。対外説明では、決議内容が特定できる状態に至るまで範囲設計を行う必要があります。

3-3. 資本政策(株式発行、種類株式、ストックオプション等)

用語選択によって制度的意味合いが変わって見えやすい領域です。海外の読み手が自国制度へ安易に当てはめて理解しないよう、原文が指す概念を維持した訳語・表現で統一します。条件や範囲が別紙で定まる場合は、本文のみでは承認対象が不明確になりやすく、範囲設計が重要です。

3-4. 計算書類承認・剰余金処分

承認対象(年度、書類の範囲)が曖昧だと、投資家や金融機関が判断できません。英訳では「何を承認したのか」が一読で把握できる状態が求められます。財務資料との関連がある場合は、添付の扱いまで含めて設計します。

4. 正確で読み手が確認しやすい構成と表現

正確かつ読みやすい議事録の英訳・翻訳では、次の点が重要になります。

4-1. 構造を保持しつつ、確認しやすい見通しを付与する

  • 見出し、議案番号、決議結果が追える構造
  • 原文の順序を維持しつつ、読み手が迷わない配置
  • 報告事項と決議事項の区別が明確
  • 成立要件(出席状況・議決権数等)が追える

4-2. 用語・訳語の一貫性を確保する

議事録は同一概念が繰り返し登場します。訳語が揺れると、読み手は別概念として理解するおそれがあります。例:resolution / approval / decision、appointment / election などは、文脈と制度に沿って整合する用語体系を採用し、全体で一貫させます。

4-3. 固有名詞(会社名・氏名・役職・地名)の表記統一

対外説明の用途では、表記の揺れが「別人」「別会社」に見えることがあります。氏名はパスポート表記の指定があれば優先し、指定がない場合も一定のルールで統一します。会社名も過去資料と整合する公式表記がある場合はそれに合わせます。

4-4. 数字・議決権の整合(成立要件の説明力)

議決権数や出席状況は決議の有効性と直結します。数字の桁・単位・表記が不揃いだと、成立要件に疑義が生じやすくなります。表記形式を統一し、原文と整合する形に整えます。

総会議事録(英訳)のサンプル

総会議事録の英訳サンプル | 行政書士が対応

※本画像はサンプルであり、実在の会社の議事録の英訳ではありません。

5. 翻訳範囲:対外説明用途では本文のみで完結しないケースあり

対外説明向けでは、本文のみでは不足するケースがあります。とくに、本文が「別紙のとおり」としている場合、別紙がないと決議内容を特定できないためです。

本文のみで足りやすいケース

  • 本文に議案内容が具体的に記載され、参照がない
  • 決議事項が少なく、内容が短く明確
  • 目的が「承認があった事実の確認」に限定される(例外は多い)

別紙・添付を含めることが望ましいケース

  • 定款変更案、役員一覧、株式発行条件等が別紙で特定される
  • 「別紙記載のとおり」とされている
  • 投資家DDで決議内容の内容まで確認される
  • 融資審査で承認対象・範囲の確認が必要
  • 決議事項が複雑で、本文のみだと要点が把握しにくい

コスト・納期の制約がある場合は、主要部分を先行し、必要に応じて追加範囲を英訳する進め方も可能です。

6. 依頼時に共有いただきたい情報

まずは次の3点をご共有いただければ翻訳を進められます。

  • 総会議事録(PDF / Word / スキャン)
  • 役員・株主の氏名ローマ字表記(指定がある場合)
  • 期限(いつまでに必要か)

加えて、以下の情報もあると有難いです。

  • 会社名の公式英語表記(ある場合)
  • 翻訳証明書の要否・公証・アポスティーユの要否
  • 読み手(取引先/投資家/金融機関/親会社など)
  • 別紙・添付資料(役員一覧、定款変更案、株式条件等)

7. 料金・納期

総会議事録の翻訳(日英)は、基本2営業日で対応しています(分量・添付の有無・判読性により前後します)。 変動要因は主に次のとおりです。

  • 議案数・決議事項の量
  • 別紙・添付の有無(定款変更案、役員一覧等)
  • 画像の判読性(スキャン品質)
  • 納品形式(Word / PDF等、郵送の場合)
  • 公証・アポスティーユが必要な場合(公証人のスケジュールの影響を受けます。発送まで、最短でもトータル3-4営業日必要です)

なないろバックオフィスでは、総会議事録(株主総会議事録/社員総会議事録)の英訳について、ページ数あたりの定額料金制を採用しています。ページ内の文字量に左右されず、明確な基準でお見積りします。

 

総会議事録(株主総会/社員総会)の英訳料金

総会議事録の英訳:1枚 6,000円(税抜)

翻訳証明書(Certificate of Translation):3,000円(税抜)

※例えば議事録が2枚の場合、翻訳料は12,000円です。
※翻訳証明書は当事務所の行政書士名で発行します。電子署名または押印で対応可能です。

行政書士2名体制でダブルチェックを行い、議案・決議内容の特定、成立要件(日時・出席/議決権)および用語・表記の一貫性に配慮して英訳を作成します。対外説明や提出に用いる資料として、原文と照合可能な体裁で納品します。

8. ご依頼の流れ(送付→確認→範囲確定→見積→納品)

  1. 議事録を送付(PDF / Word / スキャン)
  2. 読み手・用途を確認(取引先/投資家/親会社等)
  3. 翻訳範囲(本文のみ/別紙含む)と表記ルールを確定
  4. 見積 → 着手
  5. 対外説明に耐える英訳として納品

9. よくある質問(Q&A)

Q1. 本文だけ英訳すれば十分ですか?

A. 対外説明では本文だけでは内容が特定できないケースが多いです。「別紙のとおり」となっている場合は、別紙も含める前提で検討することが望ましいです。

Q2. スキャン画像しかありません。依頼できますか?

A. 可能です。数字や氏名が潰れていない鮮明なデータが望ましいため、不鮮明箇所は確認し、誤訳を防ぎます。可能であればPDF化したスキャンを推奨します。

Q3. 役員名のローマ字が分かりません。

A. 指定がなければ一定のルールで統一します。パスポート表記がある場合はそれを優先します。

Q5. 日本の会社法の意味が伝わるか不安です。

A. 誤認が起きやすい箇所は、原文との対応関係を正確に、会社法と商業登記法に忠実に訳します。

Q4. 翻訳証明書の発行は可能ですか?公証・アポスティーユの取得は可能です?

A. いずれも可能です。提出先や読み手の指定に合わせて対応します。

なないろバックオフィスの証明書翻訳は こちら

なないろバックオフィスの証明書翻訳

10. まとめ|対外説明に用いる議事録英訳は、決議の特定・成立要件・表記統一が要点

総会議事録の英訳は、単に英語へ置き換える作業ではありません。対外説明の場面では、意思決定の記録として、読み手が誤解なく理解できる形になっていることが重要です。

・決議内容が別の意味に読まれない(決議の特定)
・成立要件が正確に翻訳されている(日時・場所・出席・議決権等)
・用語・表記の一貫性(氏名・会社名・役職・数値等)
・別紙参照がある場合、決議内容が特定できる範囲まで反映する

なないろバックオフィスでは、行政書士が実務目線で提出要件・読み手・範囲・表記ルールを整理したうえで、正確な英訳を作成します。 「別紙・目録を含めるべきか判断したい」「公証・アポスティーユの必要性がわからない」といった場合でも、提出先・目的・スケジュールをご共有いただければ、最適な進め方をご提案できます。

当事務所の提携先(あわせて、なないろバックオフィス):行政書士藤原七海事務所

今すぐ相談(全国対応、無料相談、土日歓迎)

Yohei Komori

行政書士
基本情報技術者
J.S.A. ワインエキスパート
古森洋平 Yohei Komori

080-6521-1647

LINE / Zoom(全国対応、無料相談、土日祝日可)